抗菌コーティング施工会社選び方ガイド│FUENAIMON

光触媒の抗菌

コーティングサービスのひとつに、「光触媒コーティング」と呼ばれるものがあります。ここでは、光触媒はどのような働きを持っているのかという点に加えて、建物で光触媒コーティングができる場所などについて紹介します。

さらに、光触媒コーティングの施工について検討する上で知っておきたいメリットとデメリットをまとめていますので、コーティングを検討されている方はぜひチェックしてみてください。

光触媒はどのように作用するのか

「光触媒」とは、光(紫外線)が当たると化学反応を促進する物質全体を指しています。光触媒が加工された表面に光を当てた場合、光触媒反応によって酸化力の高い活性酸素種が生じます

この活性酸素が、光触媒の表面に接触する菌の細胞表面を酸化力で分解して細胞面に穴を開けていきます。ここから細胞液が滲み出すことによって細胞内組成が壊れて菌が死滅していくと考えられています。このような状態が、光触媒抗菌の作用と位置付けられています。

ウイルスはどう増殖するのか

ウイルスは遺伝子を持っているものの、細胞分裂に必要となる成分を作る仕組みを持っていないために自身では増殖を行えないという特徴を持っています。このことから、増殖するにあたっては細菌などの微生物を宿主として吸着します。

吸着したウイルスは、宿主の内部に浸透して増殖を行っていきますが、この増殖過程ではまず遺伝子が宿主の細胞内で複製されます。この複製された遺伝子は、宿主の細胞内にタンパク質を合成しますが、この時合成されたタンパク質により遺伝子情報に則ってエンベロープ、カプシド、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼが生成されます。

このようにして宿主の細胞に吸着したウイルスは、宿主の細胞の中で複製を作り出しますが、この複製されたウイルスは宿主の細胞から放出されます。このような過程を経てウイルスが増殖していきます。

光触媒はウイルス増殖を抑える

ウイルスがどのように増殖していくのかは上記でご説明した通りですが、光触媒はこのようなウイルスの増殖を抑える働きを持っていると考えられています。これは、光触媒に紫外線が当たることによって発生する活性酸素の分解機能によるものです。

光触媒が持っている分解力は、ウイルスを構成しているヘマグルチニンとノイラミニダーゼを分解し、カプシドとエンプローブを壊してウイルスの内部に浸透します。そして遺伝子を分解することによってウイルスの増殖を抑えていく、という流れになります。

光触媒コーティングができる場所

光触媒コーティングは、室内のほとんどの場所での利用が可能となっています。食品衛生法に適合していること、また熱性もないことから、日常的に使用しているテーブルや椅子、ドアなどにも使用できますし、水回りやトイレ周りにも利用可能といえます。

このように、光触媒コーティングはさまざまな場所に利用できる点が特徴のひとつとなっています。この点から、空間全体に対してコーティングを行うケースもありますし、人が接触する機会が多い場所のみの施工を行うケースもあります。

光触媒コーティングのメリット・デメリット

光触媒コーティングは家や建物のさまざまな場所に利用できます。そこで、実際にコーティングを検討する際に知っておきたいメリットとデメリットについてみていきましょう。

光触媒コーティングのメリット

ウイルスを破壊する環境づくり

上記でご紹介してきたとおり、光触媒にはウイルスの増殖を抑える働きが期待されています。そのため、建物の中に光触媒コーティングを行うことによって、人が何か働きかけなくてもウイルスの増殖が抑えられる環境づくりを行えると考えられます。

子供やペットがいる場所でも使える

光触媒コーティングは、子どもやペットが過ごす場所でも使用できる点もメリットのひとつです。この点から、子育て中の家庭はもちろん、よく子どもが遊びに来る家や施設、動物がいる施設などでも活用できるといえるでしょう。

食品衛生法にも適合していることもあり、光触媒コーティングの施工を行ったところを小さな子どもやペットが触れたり舐めてしまったとしても、人体には影響がないとされています。実際に、幼稚園や保育園、学校などでも光触媒コーティングが用いられている例もあります。

空気清浄も期待できる

光触媒はウイルスの増殖を抑える働きを持っていますが、そのほかにも光触媒には気になるにおいを抑える働きも期待できるとされています。

光触媒が酸化・分解させる化学物質としては、例えばアンモニアやアセトアルデヒドなどが挙げられます。これらは生活臭と呼ばれるにおいの元になる化学物質です。例えばトイレなどは消臭スプレーを使用する方もいるかもしれませんが、そのような場合には光触媒のコーティングを行ってみるのもひとつの選択肢といえるでしょう。

このように、においが気になりやすい場所に光コーティングを行うことによって、快適な空間を保てるかもしれません。

光触媒コーティングのデメリット

費用がかかる

光コーティングについて検討したときに、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。やはり光コーティングを行った場合にはそれなりに費用がかかるため、コスト面がデメリットのひとつといえるでしょう。

しかし、施工を行った際にはお金はかかりますが、持続するという面があります。一度コーティングをすれば長い期間さまざまなメリットが得られることを考えると、費用対効果は高いといえるのではないでしょうか。

そのため、光触媒コーティングを検討する場合には、その時の施工費用はもちろんですが、長い目で見て考えることを意識すると良いでしょう。

清掃が必要

光触媒コーティングの施工を行った場合には、清掃をしっかりと行わなければならない、という面があります。コーティングした部分が汚れてしまっていると、そのメリットを十分に得られない可能性も考えられます。

そのため、日々の清掃を心がけるようにしましょう。ただし特別な掃除を毎日しなければならないわけではなく、日常的に行っている掃除を行う、といった形で問題ないでしょう。

また、清掃をしっかりと行うとコーティングが剥がれてしまうのではないか、と心配になる方もいるかもしれませんが、日々の清掃で使用する洗剤などは影響しません。もし不安であれば、施工した業者に清掃の仕方について聞いてみることがおすすめです。

おすすめ
抗菌コーティング会社3選

ここでは抗菌コーティングの施工業者の中で、特におすすめしたい企業を3社紹介します。
それぞれの抗菌コーティングや施工方法に違いがあるので、自社に適した企業を選んでくださいね。

クリニックや
学校、オフィス
などの抗菌に
デルフィーノ
デルフィーノ公式サイトキャプチャ

引用元:デルフィーノ公式HP
https://delfinocare.co.jp/

施工方法
噴霧装置による施工
特徴
  • 専用噴射剤により広範囲をカバーできるため、比較的広い公共施設におすすめ
  • 高さのある壁面から触れるものまでムラなく抗菌したい
エリア全国
施工時間約2時間で300平米を施工
対応時間24時間365日
直後使用
コーティング剤の成分
光触媒
プラチナ
ATMや美容室
などの抗菌に
ナノゾーン
ナノゾーン公式サイトキャプチャ

引用元:ナノゾーン公式HP
https://nanozone.jp/

施工方法
人による施工
特徴
  • 養生工事が不要なため、毎日営業しなくてはならない施設におすすめ
  • 酸やアルカリ性洗剤やアルコールで拭き取ってもはがれない
エリア全国
施工時間20平米で1時間前後
対応時間24時間365日
直後使用
コーティング剤の成分
光触媒
映画館や倉庫
などの抗菌に
エコキメラ
エコキメラ公式サイトキャプチャ

引用元:エコキメラ公式HP
https://ecokimera.com/

施工方法
人による施工
特徴
  • 暗い場所でも触媒反応を起こすため、光の入りにくい施設におすすめ
  • 安全性にも配慮し試験を実施
エリア関東,関西,東海,長野,福岡
施工時間
対応時間9:00-18:00(日曜除く)
直後使用48時間は乾燥期間が必要
コーティング剤の成分
無光触媒
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