抗菌コーティングに補助金は出る
安全性の高い環境を整える上でメリットが多い抗菌コーティングですが、専門業者に施工を依頼すれば当然ながら費用がかかります。そこで費用の負担軽減につながる補助金・助成金について調査し、利用条件などをご紹介します。
抗菌コーティングにおける補助金とは
抗菌コーティングにかかる費用は施工会社や面積によって変わるため一概にいくらということは言えませんが、広いオフィスや公共施設など、抗菌コーティングの対象箇所が多い場合は、費用負担も大きくなります。
こうした負担を軽くするためには国や自治体の補助金・助成金制度の活用が有効ですが、抗菌コーティングが対象となるものも存在します。ただし条件があり、必ず補助金がおりるわけではないので注意が必要です。
その一つがBCP対策の一環として抗菌コーティングを行った場合の助成金です。BCPとは災害やテロなどの緊急事態に遭遇した際の企業や団体の事業継続計画(Business Continuity Planning)のことで、リスク管理を目的とします。
BCP実践促進助成金とは
令和5年度のBCP対策としての抗菌コーティング施工が対象となる補助金・助成金制度の一つとして、東京都中小企業振興社が窓口となっている、中小企業における危機管理対策促進事業「BCP実践促進助成金」があります。
その事業目的は「中小企業者等が、自然災害、感染症等の不測の事態が生じた場合に備え、事業継続のための危機管理対策を講じることが重要であることに鑑み、中小企業者等が行う事業継続のための取組を支援」としています。
助成金限度額・助成率
- 助成上限額:1,500万円
- 助成下限額:10万円
- 助成率:中小企業者等は助成対象経費の1/2 以内/小規模企業者は助成対象経費の2/3以内
助成対象場所
東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県及び山梨県
助成対象事業
BCPで定めた、地震、風水害、感染症拡大など、発生が予見できないリスクに対する防災・減災といったリスクの軽減及び回避を目的とした対策の実施に必要となる、基本的な物品・器具、設備の購入や設置に係る事業が対象です。
この助成対象事業の中に感染症を想定したもの(マスク、消毒液、体温計等)があります。注意したいのは緊急事態に際しての事業継続を目的としたものであることです。別の目的で抗菌コーティングを実施する場合は対象外です。
補助金・助成金の利用で注意したいこと
抗菌コーティングに限ったことではありませんが、国や地方自治体の補助金・助成金制度を利用する場合は、条件に合っているかどうか確認することです。そのためには目的を明確にし資料を求められたら提出できるよう準備が必要です。
また募集期間や申請に必要な書類、手続きの流れなどは直接窓口に問い合わせをして、最新情報をチェックしてください。募集期間中でも、すでに定員数に達していて受付終了となっている場合もあるからです。
また事前に施工業者に相談しておくのもよいでしょう。多くの経験がある会社なら手続き方法に関するアドバイスがもらえる可能性もあります。情報収集をしっかり行うことが補助金・助成金利用の重要なポイントです。
本メディアでは抗菌を依頼したい施設の規模や特長別におすすめの抗菌コーティング施工業者を紹介しています。自社にとってピッタリな業者選びの参考にしてください。
おすすめ
抗菌コーティング会社3選
ここでは抗菌コーティングの施工業者の中で、特におすすめしたい企業を3社紹介します。
それぞれの抗菌コーティングや施工方法に違いがあるので、自社に適した企業を選んでくださいね。
学校、オフィス
などの抗菌に
- 施工方法
- 噴霧装置による施工
- 専用噴射剤により広範囲をカバーできるため、比較的広い公共施設におすすめ
- 高さのある壁面から触れるものまでムラなく抗菌したい
エリア | 全国 |
---|---|
施工時間 | 約2時間で300平米を施工 |
対応時間 | 24時間365日 |
直後使用 | 可 |
などの抗菌に
- 施工方法
- 人による施工
- 養生工事が不要なため、毎日営業しなくてはならない施設におすすめ
- 酸やアルカリ性洗剤やアルコールで拭き取ってもはがれない
エリア | 全国 |
---|---|
施工時間 | 20平米で1時間前後 |
対応時間 | 24時間365日 |
直後使用 | 可 |
などの抗菌に
- 施工方法
- 人による施工
- 暗い場所でも触媒反応を起こすため、光の入りにくい施設におすすめ
- 安全性にも配慮し試験を実施
エリア | 関東,関西,東海,長野,福岡 |
---|---|
施工時間 | ― |
対応時間 | 9:00-18:00(日曜除く) |
直後使用 | 48時間は乾燥期間が必要 |